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スペインといえば「サッカー」や「闘牛」「フラメンコ」や「パエリア」をイメージされる方が多いと思います。最近は「美食の街」としてスペイン北部のバスク地方もテレビなどでよく見かけるようになってきました。
草の根バスク研究室「カモミーラ」では、スペインのバスク地方在住の研究員「バス子」がバスク地方について実際に見たり聞いたりした情報を中心に、様々な角度からバスクのあんなこと、こんなことを発信しています。
*「カモミーラ」は「カモミール/カミツレ」のことです。白と黄色で、バス子の好きな花です。
「バスク地方」とはバスクの人々が住んでいて、公にバスク語が話されている地域のことです。スペイン北部から、国境を接するフランスの一部の地域にまたがっています。
スペイン・フランスの7つの県が「バスク地方」に該当し、これらの県は「Zazpiak Bat(サスピアーク バット)=7つは1つ」というバスク語での標語を掲げ、バスク文化を守りながら後世に引き継いでいます。
スペインのバスク地方はバスク州(ビスカヤ県/ギプスコア県/アラバ県)とナバラ州(ナバラ県)を指し、これらの地域ではスペイン語と共に「バスク語」も公用語となっており、駅名や標識などが2つの言語で表示されています。
上の地図で、青色の3県がバスク州、紫色がナバラ州(ナバラ州はナバラ県1つのみで構成)、緑色の3つの県はフランスのバスク地方です。
一般に「バスク人」と呼ばれるバスク民族は現在でもまだその系統が明らかでない民族です。
古くは日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルやイグナチウス・ロヨラ、近代ではキューバ革命のチェ・ゲバラがバスク人として知られています。アルゼンチン大統領夫人であったエバ・ペロンもバスク系アルゼンチン人といわれています。
血液型がRh-(マイナス)の人が多いそうです。
ナバラ県にあるフランシスコ・ザビエルの銅像
バスクといえば「ピンチョス」
ピンチョスとはお酒のお供になる「おつまみ」です。バスク地方のバルでは多種多彩なピンチョスが楽しめます。また、「チャコリ(Txakoli)」や「シードラ(Sidra)」など、バスク地方特産のお酒もあり、バスク地方としての食文化を確立しています。
「美食の街」として知られるようになったサン・セバスティアンをはじめ、バスク地方はミシュランの☆を獲得しているレストランがスペインで一番多く、各地からバスクの「食」を求めて人々が集まります。
バスク語はスペイン語(カステジャーノ)とは全く別の言語で、どの語族に属するのかはっきりせず、いまだ言語系統が不明の言語です。
スペイン内戦終了後、フランコ独裁政権の時代にはバスク語の使用が禁止されていましたが、1975年のフランコの死により、バスク語の使用が復活。現在ではバスク語とスペイン語がバスク地方での公用語となっています。
右は街で見かける標識です。
例えば自転車の絵の左側「EXCEPTO」はスペイン語、右側の「IZAN EZIK」はバスク語です。スペイン語では「K」は主に外来語に対して使用され、普段あまり使われないのですが、バスク語では頻繁に使われます。
facebookページでも、バスク地方のあんなこと、こんなことをゆる〜く発信しています。
よろしければご覧くださいませ。